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敏感肌って?

敏感肌ってどのような状態?

敏感肌のみなさんは、日々どのような症状でお悩みですか?乾燥しやすい、ヒリヒリする、荒れやすい、かゆみがある、かぶれやすい。。。ひとくちに敏感肌と言っても、その症状は様々ですよね。私たち皮膚科医にとって敏感肌とは、「季節や体調の変化により皮膚が刺激を受けやすい状態になる、または接触物により皮膚刺激や紅斑などの反応を起こしやすい皮膚」のことをいいます。さて、その敏感肌、すこやかな状態の肌と比べて何が違うのでしょうか?

敏感肌=バリア機能が低下している肌

肌のバリア機能、前回のコラムでも触れましたが覚えていますでしょうか?
肌のバリア機能とは、外部の刺激から肌を守ったり、肌の内部にもっている水分を保持したりする機能のことです。
私たちの肌表面は、角質細胞と呼ばれる細胞が下の図のようにブロック状に積み重なり、角質層を形成し、バリア機能を果たしています。しかし、この角質細胞がバランスを崩すと、隙間から外部の刺激物(異物や、ばい菌)が簡単に侵入したり、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。すると、水分が足りなくなってカサカサ乾燥したり、かゆみや赤みなどを引き起こしてしまうのです。
肌バリア機能が壊れている状態

どのようなことが原因で肌のバリア機能が低下する?

敏感肌で肌の調子が悪いと気分も落ち込んでしまうもの。できるだけバリア機能の低下を防ぎ、すこやかな肌を保ちたいですよね?肌のバリア機能の低下の原因をみていきましょう。
間違ったスキンケア
毎日行うスキンケア、汚れがとれないからと何回も洗顔したり、ゴシゴシと力を入れてこすったりしていませんか?肌に直接触れるスキンケアでは、とにかくやさしく、赤ちゃんの肌にふれるように丁寧にケアしてあげてください。
また、洗顔後は肌が乾かないうちに保湿ケアを行いましょう。プレ化粧水などで下地を整えた後、化粧水でうるおいを与え、その後クリームで補った水分が蒸発しないようフタをすることが大切です。オイリー肌の方は、ベタつくからといってクリームを使わないのは間違い。お肌が水分不足と勘違いしてどんどん皮脂を分泌してしまうので、さっぱり仕上がるタイプのクリームなどできちんと保湿・保護しましょう。
疲れ・ストレス
寝不足やストレスで疲れが溜まってくると風邪をひきやすくなるのと同じように、肌の調子も崩れてきます。適度に体を動かしたり、気の合う友人とおしゃべりをしたり、寝る前にアロマをたいてみたり、できるだけ疲れ・ストレスを溜めすぎないよう、心がけてみてください。
食生活の乱れ
1日3食、栄養バランスのとれた食事がとれていますか?肌はもちろん体の細胞は、水・タンパク質・脂質・糖質などで構成されています。偏った食事が続きしっかりとした栄養がとれていないと、元気な細胞も生成されません。ぜひ栄養バランスのとれた食事をとり、体の中からも肌を元気にしていきましょう。
日焼け
紫外線を浴びることによって肌が黒くなってしまったり、シミ・シワの原因となることはもうみなさんご存知ですよね?紫外線は年間を通して降り注ぎ、肌の奥深くまでダメージを与えることによってバリア機能にも悪影響を与えます。シミ・シワを防ぐ目的はもちろん、すこやかな肌を保つためにも日やけ止めは年間を通じて塗るようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
敏感肌について詳しく知ることで、自分の肌と上手に付き合っていきましょう。もしわからないことや不安なことがあったら、身近な皮膚科医にも気軽に相談してみてくださいね。
Profile 廣澤 朋子 先生
     廣澤 朋子 先生
廣澤 朋子先生
     日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
東京女子医科大学卒業
大学病院や総合病院皮膚科にて一般皮膚科、都内美容クリニックにて美容医療、予防医療に携わる。

治療だけでなく、スキンケアのアドバイスやにきび肌のためのカバーメイクアップのアドバイスなども行っています。これまでの診療経験を生かし、皆様のQOL(クオリティオブライフ)の向上を大切にした治療を提案させていただいております。
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