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ニキビを早く治して、再発を防ぐには?ニキビケア中とお家でのスキンケアのコツ

ニキビを早く治して、再発を防ぐには?ニキビケア中とお家でのスキンケアのコツ

ニキビができたとき、病院(皮膚科)を受診して医薬品で治療することがありますよね。医師の指導のもとニキビケアを始める前も、ケア中も、お家でのケアも、洗顔や保湿などの適切なスキンケア(化粧品による肌のお手入れ)を続けていくことが重要です。ニキビケア中とお家でのスキンケアのコツについて、皮膚科医の小林美和先生に解説していただきました。

ニキビのケア中は、肌トラブルが起こりやすい状態になっています。ケアがスムーズにすすむように、肌トラブルを減らすスキンケアをしましょう。

十分に保湿する

ニキビ治療の塗り薬には、肌が乾燥しやすくなるものがあります。そのような塗り薬を使っている場合は、十分に保湿をして乾燥によるトラブルを防ぐことが大切です。

抗生物質や、菌を減らす治療を受けている場合は、その点に配慮したスキンケア製品(後述)を使うという方法もあります。

シンプルなケアを目指す

またニキビのケア中は肌のバリアが弱くなっているので、この時期には新たなスキンケア製品や化粧品を導入したり、多くの種類を使ったりするのは基本的におすすめしません。あれこれ手を出すのではなく、シンプルなケアを目指した方が良いでしょう。

ときには、今まで使っていた製品でも少し使いにくくなったり、合わなくなったり、刺激を感じやすくなったりすることがあります。できるだけ肌に優しいもの、そしてニキビケアを邪魔しないものを選びましょう。

ニキビ肌に優しい・邪魔しないスキンケアとは

ニキビ肌の人には、ノンコメドジェニックテストが行われていて、ニキビができにくい、もしくは悪くしないことが確認されている製品を使って、保湿や洗浄をすることをおすすめします。

スキンケア製品の中には、ニキビに良くない成分が含まれているものがあります。その一例が、毛穴を詰まらせやすい(コメド=面皰形成能のある)成分です。

面皰(コメド) 皮脂や古い角質による毛穴のつまり

また、保湿のためにオイルやワセリンをたっぷり塗っているケースがよくありますが、誰にでもおすすめできる保湿方法ではありません。

何も問題がないならいいのですが、一般的にオイルはアクネ菌を増やす方向に働きます。ワセリンあるいはクリームのように油脂がたっぷり使われているような製品は、皮膚に蓋をする(閉塞する)方向に働いて毛穴詰まりを起こす懸念があります。

保湿だけでなく、洗浄も大切です。日本皮膚科学会の『尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017』でも、皮脂の除去によるニキビ予防は合理的であるとされ、1日2回の洗顔が推奨されています。さまざまな洗浄料が販売されていますが、やはりニキビを悪くしない製品を選んだ方が良いでしょう。

お家でのスキンケア

医師の指示のもとニキビをケアしたことによって「ニキビ対処できた」または「時々できるけどケアを再開するほどではない」という状態にまで落ち着いたら、今度はスキンケアでニキビの再発予防を続けましょう。

ニキビの再発予防には、ノンコメドジェニックテスト済みのスキンケア製品や化粧品を使うことが第一です。本当は皮脂そのものを減らせればいいのですが、それは医薬品でも実現が難しいことです。

  • 皮脂を増やさない、あるいは出てきた皮脂を上手に取り除いてくれる洗浄剤
  • 毛穴の詰まりを取り除く(角質剥離)、あるいは詰まりにくくする(角化予防)成分を含む製品

などを使えば、医師の指示のもとニキビケアしているときと同じ方向を向いたスキンケアを継続することができます。

ニキビのスキンケアに有用な成分は?

ニキビ肌に使用するスキンケア製品は、刺激がなく、無理なく使えることが基準になります。さらに、ニキビに悪い影響を及ぼさない、ニキビケア中・ケア後の効果を下げないスキンケアができれば良いですね。それを目指すために知っておきたい成分の知識をご紹介します。

皮膚の微生物叢(マイクロバイオーム)に働きかける成分

ニキビ悩みの肌状態(イメージ) 健康的な肌 バランスの取れたマイクロバイオーム 正常なバリア機能 ニキビ肌 アンバランスなマイクロバイオーム  不安定なバリア機能 ケア中のニキビ肌 アンバランスなマイクロバイオーム健康な皮膚常在菌の減少 乾燥 落屑などの不快感

人間の皮膚表面には、数多くの種類の微生物(皮膚常在菌、マイクロバイオーム)がバランスを取り合って生息しています。まだ研究段階ではありますが、健康な肌ではマイクロバイオームのバランスが良好で、皮膚のバリア機能が保たれていると考えられています。

一方、ニキビ肌では一部の菌が増えて活発になっており、マイクロバイオームがアンバランスになっていることがわかっています。ニキビケア中の肌は、医薬品の影響もあってマイクロバイオームのバランスが崩れやすく、皮膚バリアも不安定になっています。ケアできた後、肌は不安定な状態からだんだん回復していくと考えられますので、それを妨げないようなスキンケアが望まれます。

ですから、ニキビ肌のスキンケアでは、ノンコメドジェニックな保湿成分を用いるとともに「皮膚のマイクロバイオームを整える」というコンセプトを掲げた製品がより好ましいといえます。

これまで、マイクロバイオームに着目したスキンケア製品はなかったのですが、おそらく皮膚科医はみんな「マイクロバイオームに配慮することは良いことだ」と考えているのではないでしょうか。

ただし「どうすれば皮膚のマイクロバイオームのバランスを整えることができるのか」という点については研究中であり、まだ答えは出ていません。ですから、「この製品を使えば皮膚のマイクロバイオームが整えられて、ニキビができない」などと言うことはまだできません。

それでも、マイクロバイオームを整えようとするコンセプト自体はとても良いことだと思われます。

敏感肌でも使いやすい成分

ニキビがある皮膚は炎症(赤み、腫れ、かゆみ、痛み)が起こりやすくなっています。炎症が起こっている皮膚はバリア機能が落ちており、さまざまな外部刺激に対して敏感になっています。また、ニキビのケア中も皮膚は敏感になります。

やはりニキビ肌の人、特にケア中の人は、ノンコメドジェニックかつ敏感肌用の成分を含んだスキンケア製品を選んだ方が良いでしょう。ニキビケアできた後も、なるべく肌への刺激が少なく、ニキビが再発しにくい成分を選ぶことをおすすめします。

サリチル酸などのピーリング成分

皮膚の最も表面にある角質を剥離(ピーリング)し、毛穴の詰まりを取り除く成分があります。代表的な成分にサリチル酸がありますが、これはピーリングだけでなく、皮膚の炎症を抑える作用もあるのでおすすめです。

ニキビのスキンケアに有用な製品を選ぶには?

ここまでは成分について述べてきました。しかし、重要なのは製品としてどうなのかということですよね。ニキビのケアをサポートし、より効果を高めてくれる製品を選ぶためのコツを少しご紹介します。

ニキビケアをサポートするエビデンス(根拠)

その製品が本当にニキビに良いのか評価するために、臨床試験を実施している製品があります。

実際に「ニキビのケア中に使った際に、肌の乾燥や刺激による違和感などが少なくなり、ニキビのケアを妨げず、むしろより良い結果が得られた」というエビデンスを出している製品があります。

また、医師の指導にもとづくケアはなしに、スキンケア製品だけでもニキビが良くなったというエビデンスも出ています。

こういった臨床試験のエビデンスがあるのか確認することも、製品選びのコツの一つです。

毎日塗り続けることができるテクスチャー

スキンケア製品や化粧品は、それぞれテクスチャー(官能性)が異なります。人はそれぞれ好みが異なりますが、塗っても閉塞感がなく、ベタベタしない、テカらない製品なら、気持ちよく塗れるのではないでしょうか。

自分の好みに合ったテクスチャーであるかどうかも、毎日塗り続けるための大切な選定のコツです。

ニキビのスキンケアに有用な成分や製品をかしこく使おう

ニキビのケア中は、医薬品の影響で乾燥しやすくなったり、皮膚のバリア機能が低下したりします。ケア中のニキビ肌に悪影響を及ぼさない、むしろ良い方向にサポートしてくれるスキンケア成分や製品を選んで、無理なく毎日のお手入れを続けられるようにしていきましょう。

今回ご紹介したコツを参考に、あなたの肌質や好みに合ったスキンケア製品を選んでください。迷ったら、お医者さんに相談してみてくださいね。

こばやし皮膚科クリニック 副院長
小林美和先生

こばやし皮膚科クリニック副院長。香川医科大学を卒業後、産業医科大学皮膚科に入局。さまざまな皮膚疾患の予防から治療までトータルな診療を行う。ニキビ、シミ・シワ、肌が敏感なときのメイク法など、女性に多い悩みにも親身に寄り添う診療とアドバイスで患者からの信頼も篤い。 WEBメディア、雑誌などでも正しいスキンケア方法を発信している。

小林美和先生
小林美和先生

こばやし皮膚科クリニック 副院長
小林美和先生

こばやし皮膚科クリニック副院長。香川医科大学を卒業後、産業医科大学皮膚科に入局。さまざまな皮膚疾患の予防から治療までトータルな診療を行う。ニキビ、シミ・シワ、肌が敏感なときのメイク法など、女性に多い悩みにも親身に寄り添う診療とアドバイスで患者からの信頼も篤い。 WEBメディア、雑誌などでも正しいスキンケア方法を発信している。

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