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ニキビ肌のケア方法10選!適切なスキンケアからメイクと生活習慣まで一挙紹介

ニキビ肌のケア方法10選!適切なスキンケアからメイクと生活習慣まで一挙紹介

ポツンと一つあるだけでも気になってしまうニキビ。ラ ロッシュ ポゼの調査*によると、成人後に53%の人がニキビを発症。44%は再発し、QOL(生活の質)や気分にも影響が及ぶことが明らかになっています。ニキビの悩みを繰り返さずに、肌も心も健やかに過ごすためのケア方法を紹介します。

* Dréno, B., et al., Acne relapses: impact on quality of life and productivity. J Eur Acad Dermatol Venereol, 2019. 33(5): p. 937-943.

ニキビ肌のスキンケア方法

ニキビが繰り返しできるのには、間違ったスキンケア、食生活、睡眠不足などさまざまな要因が重なっています。まずはスキンケアから見直してみましょう。

1.やさしく洗顔

1.やさしく洗顔

時間が経った皮脂や古い角質などの汚れは、毛穴を詰まらせニキビの原因になります。朝と夜、ニキビ肌用の洗顔料できちんと汚れを落としましょう。ただし間違った洗顔方法は、ニキビの炎症を悪化させる原因になるので、次の手順でやさしく洗います。

<洗顔の手順>

  1. 手を洗い清潔にする
  2. 人肌くらいのぬるま湯で1~2回すすぐ
  3. 適量の洗顔料を泡立てる(気泡が小さくきめ細かい泡をつくることが重要です)
  4. 泡を顔全体に広げ、大きな円を描くようにやさしく洗う(ゴシゴシこするように洗ったり時間をかけすぎたりしない。ニキビがある部位や目元・口元は、特にやさしく洗いましょう)
  5. 手のひら全体を使ってやさしくすすぐ
    ぬるま湯で7~8回を目安に、小鼻の脇や髪の生え際にすすぎ残しがないように洗う
  6. やさしく顔を押さえて水分を取る(やわらかく肌触りのよい清潔なタオルで、摩擦を起こさないように拭くのがポイントです)

詳しくは「【動画で解説】ニキビ肌の正しい洗顔方法と保湿のポイント」の記事をご覧ください。

2.サリチル酸で角質ケア

代表的なピーリング成分 AHA BHA グリコール酸*1 分子量が小さく、小ジワ改善効果や美白効果が高い 乳酸*1 マイルドで保湿効果もあるとされている サリチル酸*1 毛穴の詰りやニキビなどの治療にも用いられている *1 角質柔軟成分

角質が厚く積み重なってしまうと、洗顔では落としきれないことがあります。前述の通り余分な角質は毛穴の詰まりにつながることも……。角質を柔軟にするサリチル酸配合の角質ケア美容液を使用すると、無理なく自然に角質が落とせます。

3.保湿ケアで乾燥を防ぐ

肌の乾燥が進むと、角質が厚く硬くなり毛穴を塞ぐことがあります。「ニキビができやすいから化粧水しかつけない」のは、ニキビの再発や悪化のもと。化粧水や乳液などで水分と油分をバランスよく補うことが大切です。

ただし乳液やクリームは、ニキビがある部位や皮脂が多い部分は避けて塗りましょう。もしくは、過剰な皮脂をケアしてくれるニキビ肌用のスキンケア化粧品を使うのがおすすめです。

<保湿ケアの手順>

  1. 化粧水を手のひらに500円玉ぐらい取り、円を描くように顔全体に広げる
  2. 手のひらで顔全体を3秒間、ほほ・おでこ・小鼻の横をそれぞれ2~3秒間押さえ、化粧水を浸透させる
  3. 美容液も同様に肌に浸透させる(適量は商品ごとに違うためパッケージを確認)
  4. 乳液やクリームは、指2本でやさしく押さえるように塗る

4.ニキビ肌こそ日焼け止めを塗る

紫外線の刺激は、ニキビ肌に次のような悪影響をもたらします。

  • 肌の炎症を引き起こすため、炎症しているニキビがさらに悪化する
  • 紫外線の刺激で肌のターンオーバー(細胞が生まれ変わるサイクル)が乱れ、角質が厚くなる
  • 皮脂腺を肥厚させるため、皮脂の過剰分泌を招く

ニキビ肌こそ日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守ることが大切。ニキビ肌にやさしい日焼け止めを選び、ムラなく塗ることもポイントです。

詳しくは「ニキビ肌こそ日焼け止めが必要!おすすめの日焼け止めの選び方や塗り方を徹底解説」の記事をご覧ください。日焼け止め以外に、帽子をかぶる、日傘をさすといった紫外線対策も取り入れましょう。

ニキビを悪化させないベースメイク

ニキビがあるときこそベースメイクで隠したい人もいれば、素肌でいたいけど仕事柄そうもいかない人もいるでしょう。ベースメイクは次の2点を意識してみてください。

5.トーンアップUVを活用する

ニキビがあるときは、油分を多く含むファンデーションの使用を避けましょう。油分の少ないパウダーファンデにするか、ファンデは使わずルースパウダーで仕上げるのがおすすめです。

トーンアップ効果のある日焼け止めなら、紫外線から肌を守りながら、肌色・色ムラ・毛穴を自然に補正してくれます。ファンデを使わずルースパウダーだけで仕上げても、肌がきれいに見えます。

6.メイクパフは清潔にする

汚れたパフはとても不衛生。ニキビの原因菌のエサになる皮脂が付着するので、できれば毎回洗うのが理想です。パフの替えをいくつか用意しておくとよいでしょう。

ニキビを防ぐ生活習慣

食生活や睡眠、ストレスなども、ニキビの発生に関わっています。一度にすべて見直すのは難しいかもしれませんが、できることから取り入れてみましょう。

7.油も含めて栄養バランスよく食べる

食べ物とニキビの関係は、まだ解明されていない点が多くあります。油脂も大事な栄養素なので、極端に制限はせず、過剰にならない程度に摂取しましょう。「これを食べるとニキビが悪化する」というものがあれば控えてみてください。

健やかな肌をはぐくむには、糖質(炭水化物)・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルといった5代栄養素をバランスよく摂ることが大切。特に以下の栄養素を意識して摂るのがおすすめです。

栄養素 作用 食材
たんぱく質 肌の材料源になる 肉・魚・豆類・卵など
ビタミンA 肌のうるおいを保つ 緑黄色野菜・レバーなど
ビタミンB2 皮脂の分泌を適正に保つ 牛乳・卵・肉類・レバーなど
ビタミンB6 皮脂の分泌を適正に保つ 豚肉・レバー・豆類など
ビタミンE 皮脂の酸化防止 卵・ナッツ類・うなぎなど

8.良質な睡眠で肌のターンオーバーを促す

睡眠不足は肌の大敵。睡眠中には、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されます。夜更かしはなるべく控えて、6時間の睡眠を確保するのが理想です。

なおベッドに入る2~3時間ほど前に入浴すると、寝つきがよくなります。スマホやテレビ、ゲームの光は寝つきの妨げになるので、寝る前はなるべく控えましょう。

9.適度な運動でストレス発散

ストレスによってホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が増えることも……。適度な運動は心身のリラックスにも役立ちます。ハードな筋トレではなく、ウォーキングやサイクリング、ダンスなどの有酸素運動がおすすめです。

1日20分を目安に、体がぽかぽかするまで続けましょう。がんばりすぎるとかえってストレスになるので、気軽にできる運動を継続するのがポイントです。

10.寝具は清潔に

枕カバーや掛け布団には、皮脂や汗が付着しています。肌に触れるカバー類はこまめに洗濯して清潔な状態を保ちましょう。

ニキビに深く悩む前に皮膚科で相談を

ニキビはQOL(生活の質)や気分にも影響を及ぼします。ニキビは医学的に、皮膚の慢性炎症性疾患に位置付けられています。紹介したニキビケア10選を試してもニキビができやすい人は、皮膚科で適切な治療を受けましょう。

日本医科大学皮膚科学教授
船坂陽子先生

医学博士。皮膚科専門医。神戸大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科終了。米国エール大学、シンシナティ大学留学。2014年10月より日本医科大学医学部皮膚科学教授。専門は美容皮膚科学、光生物学、色素細胞の生物学など。国際色素細胞学会会長(2020年~2023年)、日本光医学光生物学会理事、日本美容皮膚科学会理事、日本レーザー医学会理事などに着任している。

船坂陽子先生
船坂陽子先生

日本医科大学皮膚科学教授
船坂陽子先生

医学博士。皮膚科専門医。神戸大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科終了。米国エール大学、シンシナティ大学留学。2014年10月より日本医科大学医学部皮膚科学教授。専門は美容皮膚科学、光生物学、色素細胞の生物学など。国際色素細胞学会会長(2020年~2023年)、日本光医学光生物学会理事、日本美容皮膚科学会理事、日本レーザー医学会理事などに着任している。

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