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ナイアシンアミドとは?注目すべき理由と美容効果│敏感肌におすすめの成分5選も

ナイアシンアミド レチノール ツボクサエキス グリセリン ヒアルロン酸 セラミド

ナイアシンアミドとは、美白やシワ改善などの美容効果があるとして注目を集める美容成分です。最大の魅力は、角質層のバリア機能をサポートする働きから、敏感肌との相性がとてもいいこと。肌質を問わず取り入れやすいため、年間を通して安心して使用できるのも嬉しい特徴です。

そんな注目の成分ナイアシンアミドの美容効果や、その他の敏感肌にも使える成分を紹介します。

ナイアシンアミドは、ビタミン B3と呼ばれるビタミンB群の一種。ニコチン酸アミドとも呼ばれています。水に溶けやすい水溶性の性質を持ち、化粧水や美容液などさまざまなタイプの化粧品に配合されている成分です。

ナイアシンアミドはタラコやカツオ、キノコ類などに多く含まれ、食べ物からも摂取できるほか、体内でも必須アミノ酸のトリプトファンから合成されます。皮膚や粘膜をすこやかに保ち、血行促進作用などの健康効果が期待できます。

ナイアシンアミドの美容効果

ナイアシンアミド 美白・シミ予防 シワ改善 ニキビ予防 保湿

ナイアシンアミドにはさまざまな美容効果もあります。近年は「美白」と「シワ改善」を同時に叶える成分として、話題にのぼることも多くなりました。また抗酸化作用を持つほか、ニキビ予防や肌のうるおいを高める効果なども期待できます。

美白・シミ予防

ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑え、シミを防ぐ効果があります。美白効果も高く、くすみのない透明感のある肌に導きます。ナイアシンアミドは、化粧品に広く使われているビタミンC誘導体と似た抗酸化作用を持っています。

シワ改善

表皮 真皮 ヒアルロン酸 コラーゲン 線維芽細胞 エラスチン

シワやたるみが起きる原因のひとつは、肌の奥(真皮)にあるコラーゲンの減少です。ナイアシンアミドはコラーゲンの生成を促進する働きを持つため、シワの改善にも効果を発揮します。なお、ナイアシンアミドは2018年に「シワ改善有効成分」として日本の厚生労働省に承認されています。

ニキビ予防

ナイアシンアミドには炎症を抑える働きがあるため、ニキビ予防にも効果的です。

保湿

角質層 セラミド

ナイアシンアミドは、保湿効果にも優れています。セラミドなどの細胞間脂質の産生を促し、角質層をセラミドが隙間なく満たすことで、紫外線や大気中微粒子などの外的刺激をはね返すバリア機能が働きます。また肌が水分を保つ力も高まり、乾燥や肌荒れを起こしにくくなるという嬉しい効果も。

角質層のバリア機能をサポートする働きをしてくれるナイアシンアミドは、乾燥や外的刺激から肌を守ってくれる成分と言えます。

敏感肌にも使えるナイアシンアミド

敏感肌にも使えるナイアシンアミド

一般的に「シミ・シワ・ニキビに効果的な成分は敏感肌と相性がよくない」というイメージがあるかもしれませんが、ナイアシンアミドは例外です。肌のバリア機能をサポートするため、外からの刺激に敏感になっている、いわゆる敏感肌にも使えます。前述の通りニキビ予防やうるおいアップにも効果的なので、オイリー肌・乾燥肌など、どのような肌質でも、また年齢を問わずに使えるのも魅力です。

ナイアシンアミドだけじゃない!敏感肌にも使える成分5選

レチノール ツボクサエキス グリセリン ヒアルロン酸 セラミド

ナイアシンアミドのように使い心地がよく、かつエイジングケアに適している成分には、レチノールやツボクサエキスなどがあります。他には保湿を重視したいときに頼れる成分として、グリセリンやヒアルロン酸、セラミドがおなじみと言えるでしょう。

以下に紹介するのは、いずれも敏感肌にも使える成分です。

レチノール

レチノールは、肌に強く作用することで知られるビタミンAの一種です。加齢による自然老化、紫外線によるシワ・たるみなどの光老化、どちらにも効果を発揮します。

期待できる効果 作用のしくみ
シワ・たるみの改善 表皮を厚くする
コラーゲンの産生を促す
美白・シミ予防 ターンオーバーを促進してメラニンを排出しやすくする
ニキビ予防 皮脂の分泌を抑制する

皮膚科で処方されるレチノイン酸に比べて、レチノールはおだやかに作用します。

ツボクサエキス

ツボクサエキスは、ツボクサという植物の葉や茎から抽出されたエキスです。「CICA(シカ)」の名でスキンケア商品にも配合されています。CICAという名前は、ハーブの一種であるツボクサの学名「センテラ・アジアチカ(Centella Asiatica)」に由来します。

期待できる効果 作用のしくみ
肌荒れの改善 抗炎症作用
紫外線ダメージの軽減 抗酸化作用
シワ改善 コラーゲンの産生を促す
保湿

グリセリン

グリセリンは保湿効果が高く、肌荒れの予防にも効果的です。動物や植物の油脂に含まれる成分で、周囲の環境から水分を吸収して肌にうるおいを与える作用があります。昔からさまざまな化粧品に広く使われてきました。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は保湿成分の代表格ともいえる成分。ヒアルロン酸1グラムに対して約6リットルもの水分を保持することができます。肌のうるおいを高め、ふっくらとした肌に導く成分です。

セラミド

前述した通り、セラミドは優れた保湿力を持つ脂質です。ミルフィーユのように脂質が水分を層状に挟みこんで、角質層の水分を閉じ込めます。さらに角質細胞どうしの隙間を埋めることで、高いバリア機能を発揮します。

敏感肌にも使える成分ですこやかな肌へ

話題のナイアシンアミドをはじめ、レチノールやツボクサエキスなども敏感肌と相性がよく、肌悩みの解決が目指せる成分です。しっかり保湿をしておくことで、より刺激を受けにくくなります。グリセリンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分を配合したアイテムと組み合わせて、効果的にケアをしましょう。

和歌山県立医科大学病院教授
和歌山県立医科大学医学部皮膚科
准教授 山本有紀先生

和歌山県立医科大学皮膚科准教授。1990年、高知医科大学卒業後、和歌山県立医科大学医学部皮膚科に入局。皮膚がん、皮膚外科を専門にしつつ、2000年には公立病院に美容皮膚科の自費診療部門を日本で最初に始動させた美容皮膚科のエキスパート。特に、ケミカルピーリングやレーザー部門では多数の基礎的研究や臨床研究を行い、最新治療の開発・研究にも取り組むほか、厚生労働省プロジェクトへの参画、製薬会社との共同調査など、研究者としても多数の実績をもっている。

山本有紀先生
山本有紀先生

和歌山県立医科大学病院教授
和歌山県立医科大学医学部皮膚科
准教授 山本有紀先生

和歌山県立医科大学皮膚科准教授。1990年、高知医科大学卒業後、和歌山県立医科大学医学部皮膚科に入局。皮膚がん、皮膚外科を専門にしつつ、2000年には公立病院に美容皮膚科の自費診療部門を日本で最初に始動させた美容皮膚科のエキスパート。特に、ケミカルピーリングやレーザー部門では多数の基礎的研究や臨床研究を行い、最新治療の開発・研究にも取り組むほか、厚生労働省プロジェクトへの参画、製薬会社との共同調査など、研究者としても多数の実績をもっている。

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