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目尻のシワを改善したい!
原因とNGな習慣、ハリのある目元に導くシワ対策

目尻のシワを改善したい!原因とNGな習慣、ハリのある目元に導くシワ対策

目尻のシワが目立つと老けた印象を与えてしまうため、気になる人も多いのではないでしょうか。目元は皮膚が非常に薄く、さまざまな要因でシワができやすい部位です。目尻のシワができる原因や避けたいNGな習慣、予防法とシワ対策を解説します。目元にハリを与える成分についてもチェックしましょう。

シワのない肌 表皮 真皮 コラーゲン 繊維芽細胞 エラスチン シワのある肌 表皮 真皮 繊維芽細胞 コラーゲン エラスチン

顔の中で皮膚が薄い目の周りは、シワが現れやすい部位。以下にあげるように、さまざまな要因が絡まってシワが発生します。

肌の乾燥

肌表面が乾燥して水分不足になると、キメが乱れて目尻に小ジワができやすくなります。目元は、まばたきによって皮膚が活発に伸び縮みしやすい特徴があります。

目元の皮膚の厚さはとても薄く、他の顔の部位に比べてわずか1/3。さらに皮脂の分泌量も少ないため、小ジワができやすい部位です。小ジワは若い人にも見られますが、そのまま放置しておくとやがて深いシワになっていきます。

紫外線によるダメージ

UV-A シワ・たるみ UV-B シミ・そばかす メラノサイト

紫外線を浴び続けると、シワやたるみ、シミといった症状(光老化)を引き起こします。紫外線の中でも波長の長いUVA(紫外線A波)は、表皮の奥にある真皮まで到達。真皮には肌のハリや弾力を保つコラーゲンとエラスチンが存在しています。UVAによりコラーゲンとエラスチンに悪影響が及ぶと、目尻にシワができやすくなります。

加齢

真皮の厚さは年齢とともに薄くなる傾向にあり、それに伴いコラーゲンも減少します。またエラスチンの構造も年齢とともに乱れが生じます。肌のハリや弾力が徐々に失われるため、シワやたるみとして現れるように……。

泣いたり笑ったりするときにできる目尻の表情ジワも、年齢とともに深くなり目立つようになります。

目の酷使

現代人は、パソコンやスマートフォンなどを長時間使用し、目を酷使してしまいがち。目を酷使すると、目元の筋肉が緊張して血行不良を引き起こします。目元の血行が悪いと皮膚に酸素や栄養分、水分が十分に行き渡らず新陳代謝が低下。みずみずしくハリのある皮膚が作られにくくなります。

目尻のシワを引き起こすNGな習慣

目元の摩擦や不規則な生活を送るなど、日々のちょっとした習慣が目尻のシワを引き起こす原因に。目尻のシワを作らないために避けたい習慣もチェックしておきましょう。

目元をゴシゴシ擦る

洗顔や保湿クリームを塗る際などに、目元をゴシゴシと擦ってしまうと、シワの原因になるので気をつけましょう。アイラインを引くときに目元を強く引っ張る行為も、皮膚の負担になります。また目元を擦ると色素沈着を起こし、シミやくまの原因にもなってしまいます。

睡眠不足

睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり、日中ダメージを受けた細胞が修復・再生される時間帯。睡眠を十分に取らず体調が整わないと、皮膚細胞そのものが疲労し、肌荒れや化粧のりの悪さとして現れます。肌のハリも失われ、やがてシワにつながることがあります。

栄養の偏った食事

偏食や無理なダイエットを続けると、肌の材料になるたんぱく質が不足してしまいがち。ミネラルやビタミンも欠乏しやすいので、肌荒れも起こしやすくなります。また動物性脂肪でコレステロールを摂りすぎると、血行が悪くなることがあります。肌細胞に酸素や栄養が行き渡りにくくなり、肌荒れや乾燥ジワの原因になります。

目尻のシワを防ぐ方法

目尻のシワを防ぐには、徹底した保湿と紫外線対策が重要。目元の血行を良くして新陳代謝を促すのもおすすめです。

保湿ケアを徹底する

水分不足による目元の小ジワ対策には、保湿ケアが欠かせません。皮膚が薄い目の周りは乾燥しやすい部位。化粧水で水分を補給するだけではなく、乳液やクリームで油分も補い水分の蒸発を防ぎましょう。シワ改善に効果的な美容成分を含む、目元用のクリームを使うのもおすすめです。

一年中紫外線対策をする

朝のスキンケアの後には日焼け止めを塗って、光老化をもたらす紫外線から肌を守りましょう。紫外線は夏だけではなく一年中降り注いでいます。特に波長の長いUVAは雲やガラスも難なく通過。そのため、季節や天候、屋内外を問わず一年中日焼け止めを塗ることが大切です。外出時には、日傘や帽子、サングラスなどを着用するのも効果的です。

目元の血行を良くする

目元の血行を良くする

目元の血行を促進し、表皮の新陳代謝を促しましょう。専用のクリームで目元をマッサージするのも良いでしょう。マッサージは、中指と薬指で優しくすべらせるように動かすのがポイント。また、血流を促す成分を配合した目元ケア製品を使うのもおすすめです。

規則正しい生活を心がける

睡眠不足は肌の大敵。肌の新陳代謝が活発になるのは、午後10時から午前2時の間とされています。なるべく0時までに就寝し、6時間以上の睡眠を取りましょう。栄養バランスの良い食事を摂ることも大切です。

美肌のためにバランス良く摂りたい栄養素と食材
たんぱく質 鶏肉、魚、レバー、大豆
ビタミン類 野菜、果物(野菜は生か軽く炒めたもの)
胚芽米、胚芽パン(ビタミン不足を補う)
カルシウム 乳製品、小魚、海藻
食物繊維 野菜、果物

目尻のシワの改善におすすめの成分

目尻のシワの改善には、以下に紹介するようなコラーゲンやエラスチンの生成を促す成分、うるおいをアップする成分を含む化粧品でケアをするのがおすすめです。

レチノール

レチノールはビタミンAの1種で、不足すると皮膚がカサカサに乾燥します。コラーゲンとエラスチンの生成を促し、肌にハリや弾力を与えてシワを目立たなくする作用があります。

レチノールを配合したクリームは、目尻のシワの改善に効果的です。皮膚の薄い目元はとてもデリケートなので、敏感肌用の製品がおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCはレチノールと同様、コラーゲンとエラスチンの生成の促進や、シミ・くすみの原因となるメラニンを抑制する作用があります。血行を促し老化の原因となる酸化を防ぐ作用があることでも知られています。

ナイアシンアミド

ビタミンB群の一種で、ニコチン酸アミドとも呼ばれる水溶性ビタミンです。コラーゲンの生成を促進する働きがあり、シワの改善に効果を発揮。メラニンの生成を抑えシミを防ぐ美白効果もあります。

また、肌の水分の蒸散を抑制するセラミドの生成を促す作用も。肌のバリア機能をサポートするため、敏感肌やデリケートな目元にも使える成分です。

詳しくは「ナイアシンアミドとは?注目すべき理由と美容効果│敏感肌におすすめの成分5選も 」の記事をご覧ください。

目尻のシワ対策をしてハリのある目元へ

保湿ケアや紫外線対策、生活習慣を見直すことで目尻のシワを予防できます。シワの改善には、弾力とうるおいを与える成分配合の化粧品を使うのがおすすめです。目元の血行を促すケアも取り入れ、ハリのある目元へと導きましょう。

名古屋市立大学 大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科 教授
森田 明理先生

医学博士。1989年名古屋市立大学医学部卒業後、1994年名古屋市立大学医学研究科博士課程修了。愛知県がんセンター研究所免疫部、独デュッセルドルフ大学皮膚科(独フンボルト財団奨学研究員)、米テキサス大学サウスウエスターンメディカルセンターを経て2003年より現職。2015年〜名古屋市立大学病院副病院長。2021年〜名古屋市立大学 学長補佐。

森田 明理先生
森田 明理先生

名古屋市立大学 大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科 教授
森田 明理先生

医学博士。1989年名古屋市立大学医学部卒業後、1994年名古屋市立大学医学研究科博士課程修了。愛知県がんセンター研究所免疫部、独デュッセルドルフ大学皮膚科(独フンボルト財団奨学研究員)、米テキサス大学サウスウエスターンメディカルセンターを経て2003年より現職。2015年〜名古屋市立大学病院副病院長。2021年〜名古屋市立大学 学長補佐。

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