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話題の成分CICA(シカ)を徹底解説!
有用成分と効果、おすすめアイテムも

ツボクサ CICA ツボクサ由来化粧品原料 マデカッソ酸 アジア酸 マデカッソシド アジアチコシド

CICA(シカ)を配合したコスメは今でこそ注目を集めていますが、古くから肌へもたらす効能が広く知られてきました。CICAとはどんな成分でどんな効果があるのか、どんなスキンケア用品があるのかを紹介します。自分に合うアイテムを知って、健やかな美肌をはぐくみましょう!

CICA(シカ)ってどんな成分?

韓国コスメから火が付き話題となっているCICA。実は昔からアジアをはじめ、フランスでも使用されてきた成分です。CICAの由来や代表的な有用成分を紹介します。

CICA(シカ)はツボクサから抽出された成分

CICAとは、アジアやアフリカなどで生息するツボクサ(学名:Centella Asiatica)という植物や、ツボクサの葉や茎から抽出された化粧品原料を総称する言葉です。化粧品に配合されるエキスは、日本では「ツボクサエキス」と表示されます。

CICAは韓国コスメが発祥というイメージが強いかもしれませんが、ツボクサエキス自体はフランスや日本、インドなどでも昔から皮膚の民間治療に使われてきました。野生のトラが傷にツボクサエキスを塗って治したという言い伝えから、「タイガーハーブ」とも呼ばれています。

CICAという名前は、英語の「cicatrix:傷跡」や学名(Centella Asiatica)の頭文字と末尾が由来とされています。

CICA(シカ)の主な有用成分

CICAに含まれている代表的な有用成分は、以下の4つです。

  • マデカッソ酸(マデカシン酸)
  • アジア酸(アシアチン酸)
  • マデカッソシド
  • アジアチコシド

このうち化粧品に使用されるCICA成分(表示名はツボクサエキス)に多く含まれているのは、マデカッソシドだといわれています。しかしツボクサエキスは天然成分であることから、ツボクサの生息地域、抽出に使用する部位、抽出方法などにより、含まれる有用成分や作用に違いがあります。

CICA(ツボクサエキス)の効果

CICA(ツボクサエキス)配合の化粧品は、次のようなときにおすすめです。

  • 肌荒れが気になるとき
  • 乾燥による肌荒れを防ぎたいとき
  • 肌が敏感になっているとき
  • 肌のエイジングサインが気になるとき

CICAは炎症を鎮めながら肌のバリア機能を強化するため、肌が敏感になっているときも使用できる成分です。どのような効果があるのか具体的に見ていきましょう。

肌のバリア機能の強化

基底層で新しい細胞が生まれ、肌が生まれ変わる 古い角質となって剥がれ落ちる 表皮 角質層 顆粒層 有棘層 基底層

表皮の一番下にある基底層には、ラミニン5というアミノ酸が存在します。CICAに含まれる有用成分のマデカッソシドは、基底層のラミニン5を強固にすることがわかっています。基底層は新しい表皮細胞が生まれる場所。基底層が強固になると、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)が促されます。

ターンオーバーの過程では、角質層の水分を保つNMF(天然保湿因子)やセラミドなどの細胞間脂質がつくられます。角質層が水分や脂質で満たされていると、紫外線や大気中微粒子などの外部刺激を跳ね返したり、肌内部の水分蒸散を防いだりする「角質層のバリア機能」が高まります。

そのためマデカッソシドを含むCICAは、バリア機能が低下している敏感肌の人にもおすすめの成分です。

抗炎症作用

刺激 炎症の伝達物質を抑制

CICAに含まれるマデカッソシドには、炎症を鎮める作用があります。炎症はさまざまな刺激に対しての防御反応。刺激を受けた細胞は白血球やリンパ球などの免疫細胞を呼び集めるために、炎症にかかわる伝達物質を放出します。マデカッソシドは炎症性の伝達物質であるIL-6やプロスタグランジンを抑制することがわかっています。

メラニンの生成抑制

炎症性の伝達物質であるプロスタグランジンは、日焼けによる皮膚の炎症にも関与。メラニン色素をつくるメラノサイト(色素細胞)に働きかけ、シミをつくらせる仲介者として働きます。CICAはプロスタグランジンを抑制することから、メラニン生成の抑制効果も期待されています。

コラーゲン産生の促進

コラーゲンは、肌の奥にある真皮を構成する弾力線維。肌のハリや弾力を保つ働きがありますが、年齢とともに減少していきます。CICAには、コラーゲン産生を促進する作用が確認されており、肌のエイジングケアも期待できます。

抗酸化作用・抗菌作用

CICAに含まれるマデカッソ酸とアジア酸には、抗酸化作用と抗菌作用があります。酸化はシミ、シワやたるみといった肌悩みを引き起こす原因の一つ。抗酸化という面からも、エイジングケアが期待できる成分です。さらに抗菌作用により、肌を清潔に保つこともできます。

【注意点】創傷治癒作用について

CICAには、傷ついた部位を自ら治癒する作用があることが知られています。欧州では火傷・創傷の軟膏製剤にツボクサエキスが使用され、医薬品として販売されています。

ただし化粧品に含まれる分量は少ないため、傷や火傷に対する効果は限定的です。傷や火傷の治療は皮膚科を受診、または薬局で薬剤師に相談しましょう。

CICA成分配合のおすすめアイテム

CICA(ツボクサエキス)配合の化粧品には、毎日のスキンケアはもちろん、より肌荒れが気になるときや、肌が敏感になっているときに使えるアイテムが多いのが特徴! 自分の肌状態に合ったCICA化粧品を選びましょう。

クリーム

肌にフタをするように保湿効果が高く、スキンケアの王道アイテムとして取り入れやすいのがCICAクリーム。CICAシリーズの人気のきっかけになったアイテムです。肌荒れや乾燥などで敏感になっている肌にうるおいを与え、バリア機能をサポートしてくれます。夜にCICAクリームを塗って眠れば、翌朝は乾燥知らずのすべすべな肌に。

CICAクリームは製品によってテクスチャーや使用感が異なります。毎日使うものなので、しっかり肌を保護してじっくり働きかけてくれるような製品を選びましょう。

もともと敏感肌にも使えるCICAですが、敏感肌用につくられたものや、ニキビのもとになりにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」のクリームだと◎。手荒れが気になる人にはハンドクリームもおすすめです。

クレンジング・洗顔料

CICA配合のクレンジングや洗顔料を使えば、乾燥や炎症を防ぎながら、きれいに汚れを落とすことができます。子どもの顔や体を洗うときにも使える、低刺激性タイプもあります。

化粧水

クレンジング・洗顔の後は、CICA配合の化粧水でうるおいとハリを与えましょう。抗炎症作用があるので、肌をいたわりながらしっかりと保湿できるのが魅力です。

シートマスク

CICA配合のシートマスクは集中ケアにおすすめです。肌に密着するので、ツボクサエキスや他の美容成分が肌にいきわたりやすいでしょう。肌を鎮静化させるために、レーザー治療や光治療の後に使われることもあります。

リップバーム

唇の表皮のひび割れや炎症を防ぐリップ用のアイテムも登場。CICA配合のリップバームはふっくらした立体感のある唇に整える働きも期待できます。唇を乾燥から守り、滑らかでやわらかくしてくれます。

ウォーターミスト

ウォーターミストは、日々のケアやメイク後にうるおいを与えたいときに役立つアイテムです。CICAには炎症を抑える働きがあるため、紫外線を浴びた後のクールダウンにもおすすめです。

花粉などの大気中微粒子により肌がムズムズするときのケアにも活躍。CICA配合のウォーターミストなら、優しくうるおいをチャージできます。

CICAは敏感肌を健やかに保つためにおすすめの成分!

CICA(ツボクサエキス)は古くから知られており、保湿効果だけでなく肌荒れ改善・予防の効果も期待できる成分です。敏感肌の人も使える成分なので、ぜひスキンケアに取り入れてトラブル知らずの健康的な肌を目指しましょう!

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

友利新先生
友利新先生

ラ ロッシュ ポゼ アンバサダー
皮膚科医 友利新先生

現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
美と健康に関する著書も多数。

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